【歯に欠かせないフッ素】フッ素が虫歯を防ぐメカニズムとは?

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みなさんも「フッ素」という言葉を聞いたことがあると思います。近年、日本で売られている歯磨き粉のほとんどにフッ素が含まれており、多くの人が無意識にフッ素で虫歯予防を行っているのです。
それほど、フッ素は現代人にとって身近なものになっています。しかし、虫歯でお悩みの方は少なくありません。また、フッ素によって虫歯の進行を防ぎ、進行している虫歯でもフッ素によって経過観察できるものもあります。
ここでは、そんなフッ素について詳しくご紹介します。

フッ素が虫歯を予防するメカニズムとは?

フッ素は自然界にある元素で、歯磨き粉に含まれているフッ素はフッ化物として配合されます。このフッ素は、どうやって虫歯を予防してくれるのでしょうか。一緒に見ていきましょう。

脱灰の再石灰化を促す

歯は食事するたびに歯垢から出される酸によって、リンやカルシウムなどのミネラルが溶けだして、脱灰していきます。そして、唾液により溶けた成分を元に戻すのです。

脱灰にかかる時間が長くなったり再石灰化が遅くなったりすると、バランスが崩れてしまい虫歯になります。しかし、フッ素を使うことによって再石灰化が早くなるので、虫歯になる確率を下げてくれるのです。

エナメル質と結びついて歯を強くする

フッ素は、歯の溶けだした成分を元に戻す再石灰化の時に、表面にあるエナメル質の成分と結びつき、フルオロアパタイトという硬い構造になります。そして、歯を強化するのです。
歯が強くなることで、ミネラルが溶けだす脱灰が起こりにくくなり、虫歯の発生を予防するのです。

歯垢から出る酸を減らして歯を脱灰しにくくする

食事をするたびに歯垢が作られ、その歯垢から出る酸により歯が脱灰します。ほとんどは歯磨きやデンタルフロスによって歯垢が落とされるのですが、落としきれなかった歯垢から出された酸は、歯を脱灰させてしまいます。
フッ素により歯垢から出る酸を減らし、歯の脱灰を防ぐのです。

3ヶ月に一度は歯科医院でフッ素塗布を行ったほうが良い方

次にご紹介するような方は、3ヶ月に一度は歯科医院でフッ素塗布を行ったほうが良いでしょう。

生え始めの永久歯がある方

生えたての永久歯は歯の表面が弱いので、エナメル質とフッ素が結合したフルオロアパタイトをできるだけ早めにつくる必要があります。
そのため、永久歯が生えてから2~3年程度は、フッ素塗布を行い、歯を固くして虫歯を防ぐことが大切です。

乳歯がある方

乳歯は、永久歯に比べて歯が柔らかいので、虫歯の進行が早くなります。そのため、歯科医院で定期的にフッ素塗布を行ったほうが良いでしょう。お子さまには、歯科医院は虫歯を治療するところではなく、虫歯を防ぐところであるということを覚えさせましょう。
すると、虫歯とは無縁の生活が送れるかもしれませんね。

歯茎が下がっている方やブリッジや入れ歯がある方

歯茎が下がっている方は、歯のエナメル質が覆われていない部分が露出しているので、歯の根元に虫歯ができやすくなっています。また、ブリッジや入れ歯をしている方は、唾液の流れが悪くなるので、虫歯になりやすく再治療が増えてくるでしょう。
そのため、フッ素塗布により、虫歯のリスクが高いところを集中して予防していきます。

フッ素の使い方による濃度の違い

歯科医院で行うフッ素塗布は、初期の虫歯や進行した虫歯に対するものであり、濃度が高く、歯にできるだけ浸透するようにクリーニングを先にしてからフッ素を歯に塗っていきます。
自宅で行うフッ素は、高くても6分の1程度です。毎日、低濃度のフッ素と歯科医院での高濃度のフッ素を使うことで、虫歯を防ぐ効果が期待できます。

【歯科医院で行うフッ素の局所塗布】

進行した虫歯があるけれど、治療ができないという方におすすめです。フッ素濃度は22,600ppm程度です。この場合、月に一度歯科医院で行います。

【歯科医院で行うフッ素塗布】

虫歯になりたくない方や初期の虫歯を進行させたくない方におすすめです。フッ素濃度は9,000ppm程度です。この場合、3ヶ月に一度歯科医院で行います。

【通常のフッ素入り歯磨き粉】

自宅で手軽に虫歯予防を行いたい方におすすめです。フッ素濃度は950ppm程度です。こちらは、毎日自宅で行います。

【赤ちゃん用のフッ素ジェル】

赤ちゃんを虫歯から守りたい方におすすめです。フッ素濃度は450ppm程度です。こちらは、毎日自宅で行います。

まとめ

いかがでしたか?
フッ素は歯にとって、とても大切な役割をしています。
虫歯予防にも効果が期待できるので、定期的に歯科医院でフッ素塗布をすることが大切です。
虫歯の初期段階では、ご自身では気が付かないうちに進行していることが多くあります。自覚症状が現れたときには重症になっていることがあるので、歯科医院に早めに相談して虫歯のない健康的な口内を目指してくださいね。